結果でなく目的として

様々な素材を混ぜ合わせて完成品に近づけていくほど、本来の姿が見えなくなり、そこに潜むリスクが見えにくくなります。製造の場が消費者から遠くなるほど、また素材の原形をとどめなくなればなるほど、商品に対する愛着や責任感も薄れていくかもしれません。多くの人の手を経てきたものは、異物が混入しても、どの段階で起きたのかを特定するのは至難の業でしょう。私たちは手軽さ、便利さと引き換えに、命をつなぐ食の安全をリスクにさらす暮らしを送っているとも言えます。

米国のサブプライム問題も根っこは同じような気がします。本来は融資対象にならないような信用力が劣る人であっても、ローンを証券化して売ることによりリスクを飛ばすことができます。

食も金融商品もトレーサビリティーが重要:NBonline(日経ビジネス オンライン)

それは結果ではなく、目的として始まっている