第1回:SNSによる社内情報共有の可能性 (3/3)

旧来のナレッジマネジメントでは、最初から理路整然としたデータベースのようなものを作ろうとする思想がありました。確かに、整備されたデータベースがあれば、情報を取り出すことは容易です。しかし、先ほども述べたように、業務時間外でナレッジを貯めることが難しいのです。

ここで、Web 2.0Googleの手法をヒントにしてナレッジマネジメントを考えてみます。情報は玉石混淆の状態で存在していてもよく、それを検索できて順位付けされて探せるようになっていれば、それが社内であっても情報共有は実現できるのです。

また社内SNSでは、論文やレポートといった形式知ではなく、コミュニケーションに含まれる暗黙知の共有を目指します。ブログやそこでのコミュニケーションであれば、書き込みの敷居は下がるため、知らず知らずのうちにナレッジが貯まるのです。